脳出血で倒れてから5年半。片麻痺は個性の一部になったようだ。今は、老をいかに生きるかに焦点が移っている。


by satarou22

<   2004年 08月 ( 25 )   > この月の画像一覧

リハビリ近況

退院して、時間がたつにつれて、リハビリへの関心が薄くなってくる。
とても大事なことなのに。
特に年配者の場合、適切な、継続的リハビリがなければ、体力の衰えは必至であり、寝たきり状態へのショートカットになりかねない。

私は夢を具体化してみた。その第一段階は、
まずは、孫娘の小学生姿を見ること。
そして、息子達との想い出の地、フィリピンのボラカイ島やエル・ニドに行き、昔と同じ位置で写真を撮ることだ。

そのためにも、体力の維持は、欠かせない。この夢を実現するため、地道な努力を続けるだけだ。

リハビリについて、そろそろ再考しなければならない時期だとは思っているのだが、リハビリ内容は、この1年くらい、変えていない。
以前は、パワー・リハビリに凝って東京体育館に通ったりしていたが、今は自宅リハビリに切り替えた。時間が有効に使えるし、他に気を使わなくてもすむ。

基本思想は、パワー・リハビリだが、何も療法士さん等の指導を受ける必要はない。
病院のリハビリ科で大筋を習得した後は、各自、試行錯誤して、自分にあったリハビリメニューを作り上げていくべきものと思っている。

現在のリハビリを写真で紹介してみる。

b0013051_12154398.jpgテレビを見たり音楽を聴いたりして、十分に休みを取りながら、ストレッチと筋力トレーニングに、3時間ぐらいはかける。

b0013051_1236051.jpg私のリハビリ必須アイテム
左は、アキレス腱伸ばしと、歩行計。鉄アレイは、1kgと2kgは卒業。麻痺側の左は重量を上げる気はさらさらない。が、健側の右用に6kgを買おうかどうか迷っている。

b0013051_1248917.jpg「足若丸」という電動サイクル。膝の拘縮を防ぐ。やっぱりエアロバイクの方が良いよな。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-20 13:05 | リハビリの内容

片麻痺は治る?

「片麻痺は治る」と言うと、大変な誤解をもって受け取られてしまう。
「6ヶ月過ぎると、片麻痺は治らない」とする医学界の常識に対して、切り捨てられる片麻痺者側の異議申し立てとして「治る」と強い表現をするのであって、誤解を受けない言い方をすれば「片麻痺は(6ヶ月を過ぎても年単位のスローペースで)改善する」と言うところになるか。
そういう立場を、最も見識のある形で、科学的に主張しているウェッブサイトとして、
    渡辺一正さんのホームページ
がある。ここは、私が片麻痺新参者だったころ、大いに勇気付けられ、大いに参考にし、大いに学んだ、片麻痺関係で、一番にお薦めするホームページである。
拘縮を防ぎ、筋力をつけ、脳と末端との伝達経路の再構築ができれば、長い時間はかかるが、片麻痺は改善するという主張には、説得力がある。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 12:10 | 片麻痺は治る?

私の症状

障害の程度は、2種4級(左下肢機能障害4級、左上肢機能障害7級)である。軽い方であるが、日常生活をしたり仕事をしたりするには十分に支障があり、あえて数値化すると、何をするにも発症以前の3倍から5倍のつらさがある。
左足 
退院時には、装具なし杖歩行ができていた。現在は、杖なし歩行。階段も手すりさえあれば、昇降可能だ。が、寒い日などは、棒のようになりどうしてもつま先がひっかかりがちになる。足裏の緊張は相変わらず強く、歩行が楽になっているという感じはあまりない。
左手
軽いものなら、つかめるようになり、少しずつ、改善が見られている。
話し方
左の頬の筋肉がうまく作動しないので、前のように、よどみなく話せないが、ゆっくりなら、ほぼ問題なく、話すことができる。しかし、大声は出せなくなった。
話し方ではないが、どうしても、食事を、ぼろぼろ、こぼしてしまう。
その他
眼の機能が格段に落ちた。近眼が前より進むと同時に、一気に老眼になった。他に、羞明(光がまぶしくて仕方がない状態、これが今一番つらい、つば付き帽は必需品)で悩んでいる。メガネをを何度も作り変えた。脳出血との因果関係がどのくらいあるのか、わからない(医者に尋ねてもはっきり答えてくれない)が、あることは確かだろう。
頭の処理速度が極端に遅くなった。すぐにオーバーヒートを起こしてしまう。特に、計算が苦手になった。つり銭の計算するのも面倒くさいときがある。

私より障害の重い人のつらさがどのようなものか、あるいは、若い人の気持ち(無念さ等)がどのようなものかわからない。だから、そのような人達に対しては、何も言えないし、また言う資格もない。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 12:08 | 私の症状

片麻痺と仲良く

片麻痺は、出血の部位やその程度によって、症状が大きく違う。それ以上に、倒れた年齢によって、リハビリに対する考え方も大きく違っているようだ。
若い人は、時間があるのだから、「片麻痺を治して何かやる」の「治して」方に重点を置き、必ず改善すると信じて、あきらめずにコツコツと努力するのが良い。
が、 50歳台後半以降で、倒れた場合、片麻痺の障害と老化による体力の低下のダブルパンチを受けることになる。リハビリの面から見ると、リハビリによる手足の動きの改善、体力の増強と、老化による体の機能や体力の低下の微妙なバランスの上で、リハビリを行うことになる。
したがって、私の場合は、時の経過とともに「片麻痺を治して何かやる」の「何かやる」の方へ視点が移ってきて、今はもう「片麻痺と仲良くして何かやる」で良いと思っている。「片麻痺を治す」という発想はほとんど消えかけている。片麻痺と折り合いをつけて、残された日々を意味のあるものにする。「何をやるか」を考えることに関心が向いている。あくまでもあきらめずに改善に向けて挑戦すべきだと言う人もいようが、その辺は、もう人生観の問題だ。

リタイアを決めた私は、リタイア後の人生を支障なく送ることができればそれでいい。具体的には、時々、旅行に出かけることでき、日常生活を楽しく送ることができればそれでいい。
もう生きてきた時間よりも残された時間が気になる年齢である。改善に向けて、ひたすら修行僧のようにリハビリをするのではなく、リハビリはもちろん継続的に行うが、振り当てる時間は限定し、その中で効果的に「スマートで楽しく」行うことにしている。他の事により多くの時間を当てたいのである。前向きに考えた結果がそうなのである。

若い人や仕事に復帰しなければならない30,40歳台の働き盛りの人と、向き合うスタンスが違う。生に対する思い入れが違うのだ。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 12:06 | 片麻痺と仲良く

退院後の心の立て直し

退院してすぐの時期は、程度の差はあれ、誰もが鬱状態を経験する。この時期は、むしろ心の問題が、体の問題より重要なのではないか。

私の場合、挫折らしい挫折のない、いい加減な人生を歩んできたせいもあり、落ち込みがかなりひどかったようだ。生きる気力を失いかけた時期が長く続いた。普段は強がっているけど、気が小さくて、ガラスの心臓なんだよな、これが。
循環器の医者に鬱状態について相談すると、「今は良い薬があるよ」と精神科を勧められた。心が動いたが、薬にはどうしても抵抗感があり、最後の手段として取っておくことにした。どなたか、もし薬で鬱状態を克服した方がいたら、詳細を教えてください。
何とか落ち込みから抜け出そうと、都の障害者福祉センターに行ってみた。片麻痺程度では、相手にされない感じ。チャレンジワークというパンフレットくれてそこに登録すれば仕事があるかもしれないと言われた。求めているものが全然違うって。
行政はあてにならないと知り、病院の療法士さんを通じて、片麻痺の先輩に遭うことができ、直接、話を聞くことができた。これは、役に立った。勇気が出た。何をすべきか、方向がついた。
次にに、インターネットを通じて、情報を交換しようとしたが、これはうまくいかなかった。原因は、片麻痺同士、気安く心が通じると錯覚してしまったことにあったようだ。今まで、まったく違う人生を歩んできた、感じ方も考え方も違う人間なのだから、そう簡単にいくわけはないの・・・。ヴァーチャル空間の罠にはまってしまった。
ネット上の付き合いも、現実の世界と同じように、初対面の人間同士が、細心の注意を払って新しい付き合いを築きはじめるのと同じだと心すべきだと学んだ。

そうこうしているうちに、心の危機は何とか切り抜けて、ときどき、ぶり返しはあるが、今は精神的にとても安定している。あんなに悩んでいたのが嘘のようである。
私の場合は、ポイントは、宗教(キリスト教)だった。これは断じて特定の宗教をすすめているわけではない。単なる選択肢の一つだと言っているだけだ。私が、たまたま、そういう時期と重なっただけなのかもしれない。

片麻痺の落ち込みからいかにして立ち直ったか。だれか調査をしてまとめてくれないかな。片麻痺ニューカマーには、とても役に立つと思うんだけどなあ。意味ある仕事だと思うよ。これはと思ったものが見当たらないんだ。

鬱状態を抜け出た後、どのような態度で社会に立ち向かっていくかで、その人の人間性が出てくる気がする。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 12:04 | 退院後の心の立て直し

感情のコントロール

片麻痺になってすぐの頃は、感情失禁という状態に陥る。感情表現が短絡的になり、すぐ泣いたり、すぐ怒ったりしてしまう。
テレビでドラマやドキュメンタリーを見て、感情がこみあげ、すぐに泣いてしまう。どこか、子供時代に戻ったような気がして、素直に感情を表現することは、結構居心地がよかった。病気の症状の一つだと開き直り、女房や子供に見られても恥ずかしくはなかった。泣く方はそれでよかったが、怒る方はそうもいかなかった。つまらないことで腹を立て、そういう大人気ない自分に困惑し、さらに落ち込む一因ともなった。
やはり、片麻痺に成り立ての頃、過剰な自己憐憫、被害妄想にも悩まされた。
周囲が自分のことをなおざりにしていると感じたり、自分は世の中に必要のない人間でみんな自分のことをうとましがっていると思い込んだりするが、それは通過儀礼と考えるくらいの方が良い。周囲を不愉快にしないように、自分を抑えることができるようになるまで相当に時間がかかった。

これを書いている今日も、ドームシティのカフェデンマークというお店で「サンバギータの白い花」という本を読んでいるうちに、こみ上げてきて、涙を流してしまい、隣の女性に奇異の目で見られてしまった。まあ、いいっか。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 12:03 | 感情のコントロール

再発を防ぐ10箇条

6箇条しかないって。いいの、これから生活する中で、作っていくんです。
倒れるまでは、血圧が高めであるにもかかわらず、健康に根拠のない絶対的自信を持っていた。塩取り放題、アルコール飲み放題、ストレス受け放題と3拍子そろったムチャクチャな生活をしていた。「脳卒中発症を促す三冠王」ってとこだな。発症したのも、自業自得だった。

これからは一病息災でいきたいものだ。
再発を防ぐため、ここで、もう一度、生活態度の再確認しておこう。

1.ストレスを持たないようにする。
     気持ちを強く持って、頑張らないで生きる。
     怒ることのない穏やかな、規則正しい生活。
     物事を良いほうに良いほうに楽天的に考える。(女房がこの師匠です)
2.食事に注意する。(食事については、もう少し、知識をつけなくては)
   薄味を心がけ、塩分を控える。
     酸味、香辛料、旨みを使い、味噌、醤油を控える。
     加工食品は塩分が多い。
     塩味をつける料理は、一品に。
     表面味にする。
   たんぱく質の摂取を心がけ、コレステロールを控える。
     肉より魚。(うまいことに、私は肉の脂身が大嫌いなんです)
   食物繊維、緑黄色野菜を食べる。
     豆類、海藻類なども取る、偏りのない食事。
   味気なさを救う対策として、
     週に1日だけ、ラーメンでも、トンカツでも、何でも食べることのできる日を作る。
3.アルコールはほどほどに。
     酒飲みの私が、本当に少量しか飲まなく(飲めなく)なったのです。
     アルコールは、週2回が原則。
     睡眠薬もうまく使う。
4.血圧を定期的にチェックする。
     どうも最近はサボりがちである。反省。
5.適度な運動
     リハビリのメニューをこなしていれば、問題ない。
6.メリハリのある生活
     疲れたときは、なるべく、横にならないで、腰掛けて休む。
     が、昼寝は、思い切って取る。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 12:01 | 再発を防ぐ10箇条
ストレッチ
筋力トレーニング(1セット)
 1.シット・アップ(腹直筋) 3kgのダンベルを持って、60回
 2.ダンベルカール(上腕二頭筋) 負荷右5kg、左4kg で、それぞれ30回
 3.ワンハンドトライセップスエクステンションシーテッド(上腕三頭筋)
                   負荷右5kg、左3kg で、それぞれ30回
 4.ダンベルベンチプレス(大胸筋) 負荷右5kg、左4kg で40回
 5.ダンベルフライ(大胸筋) 負荷右5kg、左4kg で40回
 6.サイドレイズ(三角筋)負荷右5kg、左3kg で20回
 7.フロントレイズ(三角筋)負荷右5kg、左3kg で、それぞれ25回
 8.リアレイズ(三角筋)負荷右5kg、左4kg で20回
ウォーキング(1セット 有酸素運動で3000歩)
足若丸 1セット 25分
 足若丸とは、15000円くらいの電動サイクル。膝の拘縮を防ぐために、やっている。本当は、エアロバイクが欲しいのでだが、予算の都合と置く場所を考えて、我慢している。
 
毎日、ストレッチと、その日の気分と状況に合わせて、どれか2セットをエクササイズしている。
もちろん、身体の調子の悪い日や他に用事の入っている日は、無理せず、休んでいる。。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 12:00 | リハビリの内容

「片麻痺の達人」宣言

時間が経つと、鳥のように飛べないことがあたりまえのように、スムースに歩けないことが当然と思えるようになる。
病気に甘えて楽をするのではなく、無理のない範囲で積極的に生きなければならない。手足の悪い普通の人として、社会の中にどんどん出ていかなければならない。片麻痺の達人とは、片麻痺をほとんど意識しすることなく、少々身体がつらくても、頭がまわらなくとも、強い気持ちで、普通の生活をするように心がけ、社会とかかわっていくことができる人のことだ。
再発をこわがって消極的に生きるなんて、最悪のパターンである。
仕事でも趣味でも、健常者と一緒に楽しく生活ができるように、今後も肉体的にも精神的にもリハビリに努めていく。決して自己を哀れまず、できないことは明るく頼む。そういう人に、私はなりたい。
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 11:57 | 2004年決意表明
ときどき、落ち込むことはあるが、心は、至極、安定しているといって良い。
この辺で次のような目標を設定します。

まず、継続的なリハビリで体の動きと体力を現状維持すること。

その結果として
   平均寿命まで生きること。
ハハ、大きく出たな。あくまでも努力目標。

それ以上に、
   死ぬことを恐れぬこと。
穏やかな心で楽しく暮らすには、これが一番大切だと、今は思っています。
もちろん、食事、健康面では、細心の注意を払います。
どんな人も、運命には逆らえません。

やりたいことは、たくさん、あるんでさあ。
孫娘の成長する姿も見たいし・・・
フィリピンの田舎を旅したいし・・・

そう簡単には、死ねないぞ。


いえいえ、神の御旨のままに生きます。


The spirit rules the mind and body.
[PR]
by satarou22 | 2004-08-19 11:52 | 2004年決意表明