脳出血で倒れてから5年半。片麻痺は個性の一部になったようだ。今は、老をいかに生きるかに焦点が移っている。


by satarou22

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感情のコントロール

片麻痺になってすぐの頃は、感情失禁という状態に陥る。感情表現が短絡的になり、すぐ泣いたり、すぐ怒ったりしてしまう。
テレビでドラマやドキュメンタリーを見て、感情がこみあげ、すぐに泣いてしまう。どこか、子供時代に戻ったような気がして、素直に感情を表現することは、結構居心地がよかった。病気の症状の一つだと開き直り、女房や子供に見られても恥ずかしくはなかった。泣く方はそれでよかったが、怒る方はそうもいかなかった。つまらないことで腹を立て、そういう大人気ない自分に困惑し、さらに落ち込む一因ともなった。
やはり、片麻痺に成り立ての頃、過剰な自己憐憫、被害妄想にも悩まされた。
周囲が自分のことをなおざりにしていると感じたり、自分は世の中に必要のない人間でみんな自分のことをうとましがっていると思い込んだりするが、それは通過儀礼と考えるくらいの方が良い。周囲を不愉快にしないように、自分を抑えることができるようになるまで相当に時間がかかった。

これを書いている今日も、ドームシティのカフェデンマークというお店で「サンバギータの白い花」という本を読んでいるうちに、こみ上げてきて、涙を流してしまい、隣の女性に奇異の目で見られてしまった。まあ、いいっか。
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by satarou22 | 2004-08-19 12:03 | 感情のコントロール